hitototori のおはなし

新潟の田舎まち。
実家は材木屋、父は建築士。母方の祖父母は小さな機織り工場。
器用な母が作ったものに囲まれて育ち、手づくりが大好きな子供でした。
小学生の頃はフェルトでお人形を作ったり、中学生の頃には簡単なお洋服を作れるようになりました。
高校は服飾が学べる学校へ進み、卒業後はミシンをもって上京しました。
進学先に選んだのは父と同じ建築士になるための学校でした。
ミシンとも少し離れた生活になりましたが、時折訪れる手芸屋さんは楽しみの一つでした。

 

時は流れ、結婚し女の子を授かりミシンを再開し母娘お揃いの洋服作りなどを楽しんでいました。
娘が幼稚園入園の年。離れて過ごす娘のためにお守りがわりの名前を刺繍しました。
1日もなくことなく笑顔で登園した娘とは逆に、
登園初日~3日間、幼稚園バスを見送った私は不安と寂しさで泣いて過ごしました。
刺繍をした水筒ケースをぶら下げて帰ってくる娘をみて、どんなにうれしかったことか。
娘が笑顔で毎日過ごせますようにと想いをこめた刺繍は、
わたし自身の「お守り」のような存在になっていた事に気が付きました。


2015年、このお名前刺繍をきっかけに本格的に刺繍を学ぶことになりました。
この年の私の誕生日、そら色のセキセイインコが家族に仲間入りしました。
ある日、娘がかいたインコと暮らす家族のお話し。タイトルは「ひとととり」。
このとき感じたあたたかい気持ちと、わたしの中にある母から受け継いだ想いをかたちにしたい、
そんな思いでうまれた刺繍ブランドが「hitototori」です。

 

誰かのお守りになるように想いをこめた刺繍をお届けします。
あたたかい気持ちになりたい人と、その思いを届けたい人のために刺繍しています。

hitototori いとう まりこ

(我が家のそらぴよヘアゴム→記事はこちら

Profile

ITO MARIKO(いとう まりこ)
手刺繍雑貨のデザイン制作と販売/刺繍講師

1979年、新潟県長岡市生まれ
高校服飾科卒業
建築専門学校卒業
財団法人日本手芸普及協会 区限刺しゅう/ステッチ100認定講師(白糸コース修了)


2011年キッズとママのお揃い服と雑貨を販売
2015年刺しゅうアクセサリーブランド「hitototori」
2019年刺しゅう教室 「hitototori」スタート